北海道の基本情報・エリアごとの特徴を紹介
北海道は、都道府県としては日本一の広さを誇ります。北海道の面積は83,457平方キロメートルで、これは中央ヨーロッパの国「オーストリア」とほぼ同じ広さです。これほど広いと、同じ北海道でもエリアによって気候も風土も異なります。北海道をエリア別に区切る方法はたくさんありますが、ここでは4つに分けて紹介します。
道央は札幌市を中心としたエリアで、北海道の都市機能が集まっています。JR札幌駅、新千歳空港、苫小牧港があるため、北海道の玄関口とも言えるエリアです。札幌や小樽は観光地として有名ですが、そのほかにもニセコや洞爺湖といったリゾート地、登別温泉なども道央エリアにあります。
道北は北海道の北端にあり、日本海とオホーツク海に囲まれたエリアです。北海道最北端にある稚内、旭川や富良野などが道北エリアに含まれます。日本最北端にある宗谷岬や北海道の最高峰である旭岳、富良野のラベンダー畑など、いかにも北海道らしい雄大な自然が楽しめます。
道南はかつて北海道の海の玄関口として栄えた、函館や松前があるエリアです。水産業や農業が盛んなほか、2016年に北海道新幹線が開通したことでも注目を集めています。北海道のなかでは、比較的温暖な地域です。
道東は「ひがし北海道」と呼ばれることもあります。明確な定義づけはないものの、一般的にはオホーツク・十勝・釧路・根室が道東エリアに含まれます。オホーツクは北海道の北東部に位置し、流氷が見られることで有名な網走市や紋別市があります。十勝は帯広市を含む、大規模農業が盛んな地域です。釧路や根室は釧路湿原や阿寒湖、風連湖といった美しい自然が広がる場所です。夏でも涼しいため、避暑地としても人気があります。
北海道の観光地・人気のスポットをピックアップ
北海道には数え切れないほどの観光地がありますが、そのなかでも各エリアを代表する人気スポットを紹介します。
#札幌市時計台
「少年よ大志を抱け」のフレーズで有名なクラーク博士が構想を練った、現存する日本最古の時計塔です。赤い屋根が印象的ですが、実は館内の見学もできます。時計台にまつわる札幌の歴史を学んだり、ベンチに腰掛けたクラーク博士像と写真を撮ったりできますよ。館内への入場は17時までですが、日没から21時30分までは、時計台のライトアップも楽しめます。
#さっぽろテレビ塔
大通り公園内にあるさっぽろテレビ塔は札幌のランドマークとしても知られています。地上90メートルの位置に展望台からは札幌の街並みを見渡すことができ、天気の良い日には石狩平野や日本海を見渡すことも!「日本夜景遺産」にも認定されており、カップルにも人気のスポットとなっています。
#帯広競馬場のばんえい競馬
帯広競馬場では、世界で唯一「ばんえい競馬」のレースが見られます。ばんえい競馬とは、北海道開拓の重要な労働力だった農耕馬「ばん馬」によるひき馬レースです。体重1t以上という大型のばん馬が、騎手と重りを乗せた鉄ソリを引く姿は迫力満点!レースの途中には「障害」と呼ばれる坂があり、馬たちが乗り越えていく瞬間は見ものです。粉塵を巻き上げて疾走する馬たちに、思わず歓声を上げてしまうことでしょう。場内には「ビギナーコーナー」があり、スタッフが丁寧に教えてくれるので、競馬が初めての人でも安心して楽しめますよ。
#函館の五稜郭
五稜郭は、国内初の西洋式城郭です。その名のとおり稜堡(りょうほ)という5つの角があり、上空から見ると星型の5角形をしています。戊辰戦争の最後、「箱館戦争」の舞台となった場所です。「五稜郭タワー」は107メートルの高さがあり、展望フロアは全面ガラス張りになっています。五稜郭タワーから見下ろす五稜郭の全貌は必見です。
ぜひ食べたい!北海道グルメ
海の幸から山の幸まで、北海道には多種多様なグルメがあります。人気のメニューを紹介します。
#海鮮
北海道といえば海鮮は外せません。かにやウニ、鮭、いくら、ほっけなど新鮮な海鮮が楽しめます。特におすすめなのが市場です。札幌市の「札幌中央卸売市場 場外市場」では、新鮮な海鮮丼や寿司が手ごろな価格で食べられます。苫小牧にある「苫小牧ぷらっとみなと市場」では、ぜひほっき貝を味わいましょう。水揚げ日本一を誇る苫小牧のほっき貝は、甘みが強く濃厚な味わいです。
#ジンギスカン
羊の薄切り肉と野菜を焼いて食べる料理で、北海道の郷土料理として有名です。ジンギスカンの店も数多くありますが、家庭料理としても人気があります。ジンギスカンのタレはスーパーなどでも購入できますよ。
#味噌ラーメン
味噌ラーメン発祥の地として知られる札幌では、味噌ラーメン専門店がしのぎを削っています。札幌の味噌ラーメンは、コクのある味噌スープと、スープがしっかり絡む中太のちぢれ麺が特徴。具材は店によってさまざまに工夫されています。