自然と都会の両面を併せ持つ神奈川県

神奈川県は人口が約921万6000人(令和2年9月1日現在)と東京都に次いで全国2位です。横浜市・川崎市・相模原市と政令指定都市が3つあり、これは日本最多です。


県東部や中央部は工業化が進んだ都市部となっていますが、西部は山地や平野を中心とした自然豊かな地域が広がっています。また、南東部は海が近く、県内でも特に自然と都会が混在した地域です。


気候は太平洋側気候なので一部を除いた県全域が比較的温暖ではありますが、雨量が多いのも特徴です。

特に、西部や山間部の雨量が多く、それが豊かな緑にもつながっています。一般的に雨量は標高と深い関わりを持っており、高くなるほど雨量も増える傾向にあります。神奈川県東部や中央部は低地ということもあり、年間の雨量は1800ミリを下回ります。しかし、西部や山間部はその1.5倍ほどの雨量があるのです。

雨の多さは豊かな自然の恵みとなるだけではなく、かん養源として神奈川県に住む人々が利用する水も支えています。

 

神奈川県は、全国の中でも遺跡が多く発見されている県です。貝塚や集落址、古墳、横穴墓など古代遺跡の数は合わせて約7500カ所です。温暖な気候で、豊富な動植物や魚介類がいる山・海があるため、当時から非常に住みやすい環境であったことがわかります。

 



 神奈川の代表的な都市3選


こちらでは、全国的にも有名な神奈川県の代表的な都市3つについて紹介しましょう。


政令指定都市の1つである「横浜市」は、神奈川県東部にある県庁所在地です。人口も日本の市町村でトップの多さとなっています。横浜市は幕末に開いた歴史ある横浜港を持つ港湾都市です。また、横浜中華街山下公園などがある観光地としても知られています。

さらに、東京のベッドタウンであり、居住地としても常に人気があります。海や山のレジャーへ行くにも1時間ほどしかかからず、都心部より家賃や不動産価格も比較的安いことが人気の理由です。

横浜港が開港して以来、各国の領事館や商社、外国人居住地ができるなど歴史的な建造物も多く、異国情緒を感じることができます。


鎌倉市」は神奈川県の南部、横浜市の南西部に位置しています。相模湾に面している南側を除いた三方を低い山に囲まれており、かつては鎌倉幕府があった場所でもあります。鎌倉も横浜同様に都心に近く、観光地としての顔もありますが、周囲を海と山に囲まれているので豊かな自然にも恵まれている地域です。

鎌倉駅から都心までは乗り換えなしで1時間以内にアクセスできる点も人気の理由の1つとなっています。鎌倉駅東口側は観光客が多めですが、反対側の西口は地元民が通う小さなカフェや店があり、ゆったりとした雰囲気を感じることができます。

 

箱根町」は神奈川県西部に位置する温泉町で、箱根温泉が全国的に有名です。江戸時代にあった箱根関所跡は人気観光スポットの1つとなっています。

東京・箱根間は小田急線やJR東海道線で、片道1時間から1時間40分程度です。箱根町内を移動する場合は箱根登山鉄道や伊豆箱根鉄道が利用しやすいですが、ほかにもケーブルカーとロープウェイもあるため、どこへ行くにもアクセスは便利といえます。観光地ということもあって店も多いですが、店員が親切で人の温かさを感じることができるという地元民の声も少なくありません。

箱根にある芦ノ湖周辺は森林セラピー基地として認定されています。森林セラピー基地認定は、森林医学面で専門家によってリラックス効果があると立証されている証です。町内からは、2017年に環境省によって発表された「富士山がある風景100選」のうち12カ所が選ばれました。箱根町は自然を目で楽しみ、同時に心も身体も癒やす生活に適しています。



都心へのアクセスの良さと住みやすさを求めるなら神奈川県

神奈川県は都心へのアクセスが非常に良く、1時間前後で移動することができます

都心のベッドタウンとしての顔と同時に緑豊かな自然に囲まれているため、ゆったりとした時間を過ごすことも可能です。休日にはアウトドアを楽しんだり、都心へ出かけてショッピングを楽しんだりできるので、リラックスして過ごす時間を作りやすいのが魅力の1つといえるでしょう。

 

都会の利便性とどこか懐かしい田舎のような豊かな自然のどちらも感じたいという場合には、神奈川県はぴったりです。気分を一新して前向きに暮らすことができる場所を探しているならば、神奈川県に住むことを考えてみるのもおすすめです。